高校 政経・倫政の補習講座

大学入試に向けた知識、学んだことと生活を結びつける知恵を提供します。

 今回は貿易の自由化についてです。
 ブロック経済などの保護貿易が第2次大戦の原因になったという考え方のもと、戦後は自由貿易が志向されました。私たちの身の回りに輸入品があふれていたり、日本企業の生産拠点が海外にあるなど自由貿易は浸透しています。一方で貿易摩擦が発生している国家間では報復関税など輸入をブロックする政策も行われています。この原理や歴史を問題を解くことで学んでいきましょう。

CSNo59表
CSNo59裏

 今回は国際収支です。
 国際的な取引を金額で示したものが国際収支です。この単元はいきなり問題を解いても解けません。
 まずは、取引されているものが国際収支上のどれに分類されるかを覚える必要があります。例えば海外での宿泊代はサービス収支とか、海外で得た報酬は第一次所得収支とかというふうにです。
 これらの数値は基本的に各国とも同じ基準で分類していますから、その国の貿易や産業構造がわかります。例えば日本は、かつては貿易収支が黒字、つまり輸入額よりも輸出額が大きい貿易立国というイメージでしたが、近年は貿易収支は赤字、第一次所得収支や金融収支が黒字の国になってきました。貿易立国ではなく報酬や投資で稼ぐ国になっているのです。
 
 応用編です。難しい出題の年には、イギリスの経済学者クローサーの「国際収支の発展段階説」が出されています。国の発展につれて分類しした何が赤字で、何が黒字なのかが変わっていくという考え方です。
 また、よく質問を受けるのが誤差を除いて、なぜ「経常収支+資本移転収支=金融収支」になるのかという質問です。これはこう考えましょう。例えばアメリカに$1万の自動車を売った場合、日本の貿易収支はプラス$1万ですが、現金$1万が日本に送金されてくるのではなく、アメリカの銀行口座へ支払われます。すると金融収支がプラス$1万となりそうです。が、それだとプラス$1万とプラス$1万で、$1万の自動車が売れただけなのに、二重計算してしまうことになります。よってアメリカの銀行へ支払われた分はアメリカに貸し付けていると考えてマイナス$1万とする、ということです。

CSNo58表

 今回は国際分業の理論的な支柱である、リカードの比較生産費説を理解します。
 リカードの結論は「国際的に分業し、自由に貿易した方がお互いに得」です。その結論を客観的に数値で示した表が出題されます。近年の出題は単にある国が比較優位を持つという解答だけではなく、ある国が生産を増やした場合など、表中の数値を動かした上での解答を求めます。混乱さえしなければ単純な割り算です。時間が少しかかるかもしれませんがじっくり取り組みましょう。 
CSNo57表
CSNo57裏

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