高校 政経・倫政の補習講座

大学入試に向けた知識、学んだことと生活を結びつける知恵を提供します。

 今回の単元は、社会保障制度を理解します。
 主なポイントは2つ、
 (1)世界の歴史上、社会保障制度がどう整備されてきたか、
 (2)日本の社会保障のしくみ
です。とりわけ細かく感じるのが(2)の社会保障のうちの社会保険です。日本には社会保障の4つの柱がありますが、自分が今学習していることが4つの柱のうちのどこにあたるのか位置づけながら、細部を理解していくことが早道です。

「公的扶助と社会保険を互いに対比しながら説明しなさい」(一橋大学)
「社会保障制度の抜本的改革が行われない理由としてどのようなことが考えられるか。60字以内で自分の考えを述べなさい。」(中央大学)
「存在しているものの意味を問うのに、それが存在しない状態を仮定する方法がある。社会保障が全く存在しない国があった時、その国はどのような状態になると予測できるか、述べなさい。」
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 現代の家族は変容しています。「家族ってこういうものじゃないの?」と多くの人は自分の家族がモデルというか基準になっていますが、世の中は変化していて、あたりまえの家族像は歴史的なものに過ぎません。日本でもサザエさんの家のような拡大家族の方が主流でしたが、1960年代からは核家族が増え、現在では単独世帯や夫婦のみが増えていますし、母子世帯や父子世帯、ステップファミリーも増えています。孤独死やDV、格差など孤立化する人々の諸問題が発生しています。
 家族の形態が変化する原因は、主に産業構造の変化、単純にいえばかつて農家は一家総出で農作業し、食い扶持を確保する必要がありましたが、勤め人が都市部へ働きに出るようになれば家族のメンバーは少なくて済みます。景気が悪くて失業していれば家族内の軋轢が増え、悪循環が生じます。
 家族の形は歴史的に相対的なもので「正しい家族」の形はないのだとしても、少子高齢化が進むこの国にあって、現状ではどうなっていていて、どういう社会制度が求められているのかを考えながら問題を解いてみてください。問題が家族が抱える問題をよく照らしています。
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 環境倫理学は、比較的新しい学問分野です。環境を守るのは自然のためなのか、人間のためなのか。ボールディング、レオポルド、ハーディン、ハンス・ヨナス、シンガーらのそれぞれ現在にも影響を与える考え方を提案していますが、その区別が必要です。
 2次や小論文向けに難しい話をします。シンガーは苦痛を感じる能力のある動物を殺すのはよくない、と功利主義の立場から批判します。が、その論理で言えば苦痛を感じることができない人間は人格とは言えないのだから、(他者への臓器提供などに)利用されてよいという結論にもなり、生命倫理にもつながります。
 人間は苦痛を感じるから配慮が必要なのか「人間性の由来」、「人間性とは何か」を問うのです。
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