高校 政経・倫政の補習講座

大学入試に向けた知識、学んだことと生活を結びつける知恵を提供します。

 今回は国連と国際連盟の違い、国連の組織を理解します。
 国連の主要組織の役割や決定手続きを、その決定が法的拘束力を持つのかを区別しながら理解して下さい。

 それらを理解していくと、例えば国連総会での決定は(例外以外は)法的な拘束力がありませんから「国連って、役に立つの?」、「実際にできることは多くなくない?」と幻滅に似た感情を抱きます。そうした理解は、中学生の時まで持っていた「イメージとしての国連」から離れつつあることを示します。その上で、未来へ向けて国連の可能性を見いだしてほしいのです。大学もイメージを脱するための出題をしています。

「国連の安全保障理事会の表決手続きを説明しなさい」(中央大学)
「国連安保理において既存の常任理事国が持つ拒否権とは何かを、句読点を含めて20字以内で説明しなさい。」(学習院大学)

 経社理や総会で設立された機関にはアルファベットもたくさん出てきます。例えばUNESCO(国連教育科学文化機関)は、国連(UN)の教育(Education)、科学(Science)、文化(Culture)の機関(Organization)です。英単語の学習にもつながると考えて下さい。

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 今回の単元は、選挙制度を理解する2回目です。
 ポイントは、選挙に関わる法律上の規定を知ることです。

 選挙に関わる法律は主として3つ、政治資金規正法、政党助成法、公職選挙法があります。
 そのうち、公職選挙法は、選挙の公正を守るため、表現の自由や参政権(選挙権、被選挙権)に規制を加えて、選挙運動を細かく制限しています。区割りや議員定数も定めているので、一票の格差をめぐって頻繁に改正されるのも特徴です。内容は細かいですが、誰にとってもそうなので踏んばりどころです。

「国会が国民の意思を代表しているといえるためには何らかの意味で国民の意思が国会に反映していなければならないと考えられる。現在、衆議院議員選挙で採用されている選挙制度は、民意を反映させるという点でいかなる特色を有するか述べなさい(300字以内)」(一橋大学)

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 今回の単元は、日本の選挙制度を理解します。
 ポイントは、各選挙制度のメリットとデメリット、衆議院と参議院の選挙制度の違い、一票の格差や低投票率などの課題の3つです。特に苦手意識を持ちがちなのは、衆議院と参議院の選挙制度の違いですが、これも問題を解きながら理解した方が早いです。

「長短のある選挙制度(小選挙区、大選挙区、比例代表制)のうち、もしくはその組み合わせで、これからの社会に向けて求められる選挙制度とはどのようなものになるか、あなたの考えを述べなさい。」

「一票の格差を0に近づけ、議員定数を急激に増やせないとすると、人口規模が同じ選挙区をつくることになるだろう。そのことによってどのような長短があるのか、想定しなさい。」

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