今回の単元は、ドイツ観念論の大成者ヘーゲルと、イギリスの自由主義、功利主義の先駆であるA・スミスを理解します。
 ヘーゲルはすべてをのみこむ弁証法を、あらゆるもの、ひいては歴史にも持ち込むことに特徴があります。いくつか独特の用語を使いますが、歴史がまるで生きているかのように、自由が実現する過程と見ています。その独特の用語の意味を理解するのがポイントです。
 スミスは「見えざる手」によって各人が利益を追求すれば、社会に幸福をもたらす、宣言した点が特徴です。現代の新自由主義につながっていきます。スミスは自由な利益の追求の前提として、人々の「共感」を置いていましたが、現在は「共感」が抜けたままの自由が大きくなっています。

 弁証法は小論文を書く際やディベートにも使えます。

16ヘーゲル、スミス
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