今回の単元は無意識と構造主義です。どちらも今までの哲学がとらえきれなかった、思考の隠れた構造を明らかにしようとする立場です。人間を支配しているのは理性よりも、無意識や構造。慣れるまで時間がかかる人もいるかもしれませんが、慣れればスイスイ解けるばかりでなく、新しい思考法を身につけたり、学問の新しい面白さを感じるはずです。構造主義は、国語の評論文や小論文にも役立ちます。
 構造主義は、それまで人間は理性によって物事をとらえたり、生み出していると考えてきましたが、人間の理性や意識を超えた言語や慣習などの「構造」があると考えます。ソシュール、レヴィ・ストロース、フーコーらがここに分類されます。より詳しくはコチラ(CS倫理 No36 レヴィ・ストロース、フーコー、デリダ : 高校 政経・倫政の補習講座 (myjournal.jp)
 フロイトは無意識を見出した人です。理性の背後に広大な無意識の領域があって、その無意識が人間の行動に影響を及ぼしているという考え方をします。エス、超自我、自我の3つの区分が人間の何をコントロールしているのか、図と共に理解しておきましょう。
25構造主義
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