高校 政経・倫政の補習講座

大学入試に向けた知識、学んだことと生活を結びつける知恵を提供します。

2018年06月

 今回の単元は、キリスト教を理解します。

 イエスが説いた隣人愛やアガペーを理解することは難しくありません。世界宗教として広がっていく、人々を引きつけた理由の原型がわかります。受験上のポイントは、イエスの死後の、パウロや5世紀頃のアウグスティヌス、13世紀のやトマス=アクィナスの考え方を理解することです。
 イエスの死後、教団や教会の発展してくるとどのような考え方が正統かをめぐって論争がおきます。例えば「イエスは神なのか人なのか」や「なぜ、人間は悪を欲してしまうのか」、「理性と信仰が矛盾しないのか」などです。
 アウグスティヌスやトマス=アクィナスはそれらに答え、カトリック教会を理論面から整えていきます。
 アウグスティヌスのキーワードは、恩寵、自由意志、神の国。
 トマス=アクィナスのキーワードは、スコラ哲学、「自然は神によって秩序づけられている」、です。ちなみにアウグスティヌスはプラトンの影響を受け、トマス=アクィナスはアリストテレスの影響を受けています。
 これらは、微妙なニュアンスが問われれますので、問題を解いた方が理解が早いでしょう。
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 今回の単元は、日本の外交を理解します。
 「政経は歴史と違って流れがつかみにくい」と言われますが、日本の外交を少し引いて見てみると、
 ・国際的な緊張が高まる時期には西側との結びつきを強め、
 ・緊張が緩和される時期には非西側と結びついています。
 例えば、中国の成立や朝鮮戦争と同時期にサンフランシスコ講和条約や旧日米安保条約が結ばれています。スターリン批判と同時期に日ソ共同宣言がなされ、米中接近の時期に日中共同声明がなされています。
 羅列的になりがちな、サンフランシスコ講和条約、新旧安保条約、日ソ共同宣言、日韓基本条約、日中共同声明、日中平和友好条約などですが、歴史の流れと結びつけて、しかも文面を見たらそれぞれを区別できるようにしましょう。それは日本の外交が「今後どうあるべきか」を探る材料でもあります。
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