高校 政経・倫政の補習講座

大学入試に向けた知識、学んだことと生活を結びつける知恵を提供します。

2018年10月

 今回の単元は、地球サミットの後の日本の環境政策を理解します。
 地球サミットの翌年、1993年に環境基本法が制定されました。この法律を土台にして、循環型社会形成推進基本法や各種のリサイクル法、グリーン購入法などが定められています。これらの法律を区別することがポイントです。各種のリサイクル法がたくさんあってやっかいですね。ここではリサイクル費用を消費者が負担する、家電リサイクル法、自動車リサイクル法と、レジ袋有料化と関係する容器包装リサイクル法を中心に理解しておきましょう。

「『持続可能な開発』という理念はどういうものか、簡潔に示せ」(埼玉大)
「『公害の輸出』とは、主にどのような悪影響が出ることか。それを引き起こす背景も含め説明しなさい」(中央大)

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 高度成長期に日本では4大公害をはじめとした公害が発生し、いくつかの法制が定められました。4大公害それぞれの原因物質は必須です。
 日本では高度成長期の4大公害を受けて、1960年代後半から対策がとられるようになりましたが、それらの法制がポイントです。無過失責任、汚染原因者負担原則(PPP)、濃度規制と総量規制、環境アセスメント、拡大生産者責任などの原則を理解しましょう。
 国際的には1970年代から「環境」への関心が高まり、国連でも対応するようになります。公害問題は消費者問題の一つであり、また環境問題の一部、学際的な分野ですので、決して過去のものではありません。

「『持続可能な開発』という理念はどういうものか、簡潔に示せ」(埼玉大)
「『公害の輸出』とは、主にどのような悪影響が出ることか。それを引き起こす背景も含め説明しなさい」(中央大)

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 今回の単元は、消費者問題です。
 消費者の権利を保護するため、いくつかの法制が存在します。それらの法制を区別することがポイントです。消費者保護基本法と消費者基本法、消費者契約法、特定商取引法など、最初はとっつきにくいでしょうが、区別できると受験だけではなくて大学生や家庭を持つようになっても役に立ちます。
 法律の中で出題頻度が高いのは、製造物責任法(PL法)です。無過失責任、欠陥証明などの用語の意味がわかる必要があります。
 公害や薬害をはじめとして、消費者問題は絶えることがありません。残念ながら恐らくこれからも起きます。検査やデータの偽装問題などをみると、国際競争にさらされる企業の、乾いた雑巾を絞るような企業努力と紙一重という側面も見えてきます。

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 今回の単元は、日本の農業を理解します。
 戦後の農業は、大きくは「保護から競争へ」という流れがあります。どう保護され、またなぜ国際競争にさらされるようになったのかを、いくつかの法律や制度を押さえて理解しましょう。
 法律で制度を区別するのがわかりやすいかもしれません。食糧管理法、農業基本法、食糧法、食料・農業・農村基本法の4つの法律で「保護から競争へ」という流れがつかめます。 
 食料自給率が下がり、農家数が減少し、耕作放棄地が増えています。1960年、農家の人口は4分の1を占めていましたが今は3%に過ぎません。GNPに占める割合も1%を割りました。それらを心配する主張と、一方で「農産物は輸入すればいい」という主張があります。「今後の農業がどうあるべきか」は難問です。

「米などの流通を市場に委ねるのではなく、政府が管理することでさまざまな問題が発生したが、どのような問題が発生し、その問題に対して政府はどのように対応したのか、それぞれ説明しなさい」(福井大)

「仮に日本の農家数がゼロとなり、すべての農産物を輸入するとすると、社会にどのような影響があると予測できるか、あなたの考えを述べなさい。」

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 今回は「プラザ合意」以降の日本経済史です。「プラザ合意」とは先進7カ国が1985年に「ドル安円高」で合意したことです。詳しくは別単元で触れますが、ここで円高で合意されたことは、日本の貿易にとっては不利なんです。よって不況にならないように金融緩和したことがバブル経済を引き起こします。
 バブル経済を経て、「失われた10年」とも「失われた20年」とも言われるバブル崩壊後の不況を脱することができません。ちょうど、国際分業や国際競争が進展し、金融ビックバンや小泉構造改革など「小さな政府」志向があったのもこの時期です。この不況期にどのような金融、財政政策が行われたかを、第41~43回と重ねながら理解を立体的にしていきましょう。
 2008年には世界金融危機が発生しました。これも別単元で触れますが、サブプライムローンとかリーマンショックに関わります。日本の成長率も下がります。
 それらの影響を残しながら、現在の日本経済があるわけです。

「『国内産業の空洞化』について説明せよ」(宮崎大学)

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