今回はEUやNAFTA、TTPのような地域経済統合を理解します。
 GATT(やWTO)は、多角のラウンド方式で自由貿易を進めようという国際的な取り決めでした。今回学ぶ地域経済統合はある意味ではそれと矛盾する動き、多角ではなくて「合意できる国家間で自由貿易を進めよう」という動きです。合意しない国には例えば高関税が適用されるので、地域経済統合はある意味ブロック経済とも言えます。各国は自国に有利なように、自国の輸出品は低関税で売れるように、また輸入品に対しては自国の産業が衰退しないように高関税が課したり、時間的な猶予が得られるような地域経済統合を結ぼうとします。
 イギリスがEUから離脱しました。自由貿易によって安い輸入品が労働者が入ってくることからの不満から、いくつかの国で反自由貿易、反グローバリズムの動きがあり、自国民優先を掲げる政権が誕生していることも昨今の動きの特徴です。経済は政治ともつながります。
 世界にはたくさんの地域経済統合がありますが、主な出題はEU、NAFTA、AFTA、MERCOSUR、APEC、TPP11あたりです。ECの原加盟でないイギリスが当初EFTA(ヨーロッパ自由貿易連合)に加盟していて、EFTAは今でもEUに未加盟国によって今も存在していることを知っていれば、EFTA加盟国=EU未加盟国ですから、便利です。

 さて、地域経済統合の中で最も進んでいるのがEUです。域内無関税や域外共通関税だけでなく、労働力や資本の移動が自由な共同市場、さらに共通通貨を使用し、共通の外交や安全保障も行っています。進んでいるEUですから、出題について言えば、EUは歴史的な経緯を含めて最も詳しく問われます。

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