今回は国連と国際連盟の違い、国連の組織を理解します。
 国連の主要組織の役割や決定手続きを、その決定が法的拘束力を持つのかを区別しながら理解して下さい。

 それらを理解していくと、例えば国連総会での決定は(例外以外は)法的な拘束力がありませんから「国連って、役に立つの?」、「実際にできることは多くなくない?」と幻滅に似た感情を抱きます。そうした理解は、中学生の時まで持っていた「イメージとしての国連」から離れつつあることを示します。その上で、未来へ向けて国連の可能性を見いだしてほしいのです。大学もイメージを脱するための出題をしています。

「国連の安全保障理事会の表決手続きを説明しなさい」(中央大学)
「国連安保理において既存の常任理事国が持つ拒否権とは何かを、句読点を含めて20字以内で説明しなさい。」(学習院大学)

 経社理や総会で設立された機関にはアルファベットもたくさん出てきます。例えばUNESCO(国連教育科学文化機関)は、国連(UN)の教育(Education)、科学(Science)、文化(Culture)の機関(Organization)です。英単語の学習にもつながると考えて下さい。

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