高校 政経・倫政の補習講座

大学入試に向けた知識、学んだことと生活を結びつける知恵を提供します。

カテゴリ:倫理の解答 > ギリシャ

 今回はアリストテレスです。
 彼は徳、友愛、正義、事物の本質(形相と質料)などを分類した人です。『ニコマコス倫理学』や『政治学』が主著ですが、『動物学』では500以上の生物を観察し「生物学の祖」とも言われるほどです。それほど分類好きです。
 それもあって、ここでのポイントは、アリストテレスが分類した徳や正義の種類を区別することです。

 蛇足ですが、M・サンデルは『ハーバード白熱教室』や『これからの「正義」の話をしよう』でアリストテレスをよく引用します。
 アリストテレスが分類した配分的正義や調整的正義の考え方は、例えば「マイケルジョーダンの報酬は適切か」、「歴史的に不利な境遇におかれた黒人を、大学入試で有利にあつかうアファーマティブアクションは適切か」など、現代の諸課題を考えるのにも役立ちます。
 同じように「人間はポリス的動物である」という考え方は、例えば「過去に自国が起こした過ちを、過ちが起きた時点では生まれていなかった者に責任はあるか」をアリストテレスなら「ある」と言うでしょう。

 考えはじめると結構楽しいです。たぶんそうやって考えていることが哲学なのです。
 ただ、深入りしすぎると受験勉強がはかどりませんので、ほどほどに。

page009
page010








 今回の単元は、ソクラテスとプラトンです。
 プラトンがソクラテスについて記述した著書、『パイドン』や『クリトン』、『ソクラテスの弁明』などを読むと、ソクラテスと問答した人は、彼が納得いくまで質問してくるので、さぞ疲れただろうし、人によっては腹を立てただろうと思います。その恨みはソクラテスへの死刑につながっていきますし、ソクラテスにとってはそれほご「本当のこと」が大切だったのです。

 ソクラテスの言っていることは難しくはありません。ポイントはプラトンのイデア、そして魂の三部説(四元徳)とそれを国家に応用した理想国家です。
 これらは現代の私たちの考え方と違うので、最初は取っつきにくいかもしれませんが、後にキリスト教がこれらの考え方を参考にしていきますし、私たちも「施政者は模範や頭脳であってほしい」と考えたりすることがあるので、全く無縁とはいえません。
page007
page008




 今回の単元は、神話から人間の理性(ロゴス)に基づいて真理を見出そうとした初期の哲学です。
 自然や万物の生成から、根源を問うていますので、まるで理科のようなので自然哲学と呼ばれます。
ポイントは、各人の述べたアルケーを区別することです。

 羅列的になりがちですが、このような単元は他にはあまりありません。ずっとこれが続くわけではありませんから、ここは我慢が必要です。

page004
page005
page006



このページのトップヘ