高校 政経・倫政の補習講座

大学入試に向けた知識、学んだことと生活を結びつける知恵を提供します。

カテゴリ: センターサンプル政経

 今回は為替相場です。
 1973年から多くの国は変動相場制へ移行しました。例えば$1がいくらなのか変動するようになったのです。ではどういう原因で円高になるのか、またその円高になった影響は何なのか。今回のポイントはここです。
 円高の原因と影響を区別して考えないと間違えます。例えば日本から輸出が好調なら日本製品への海外からの支払いが増えるので円高となりますが、円高になると輸出にとっては不利な影響が出ます。
 物価や金利など他の要素も含めた出題になりますので、「円に対する需要が増えれば円高になる」という原理を押さえながら、問題をたくさん解きましょう。

CSNo60表
CSNo60裏
CSNo60②表


 

 今回は国際収支です。
 国際的な取引を金額で示したものが国際収支です。この単元はいきなり問題を解いても解けません。
 まずは、取引されているものが国際収支上のどれに分類されるかを覚える必要があります。例えば海外での宿泊代はサービス収支とか、海外で得た報酬は第一次所得収支とかというふうにです。
 これらの数値は基本的に各国とも同じ基準で分類していますから、その国の貿易や産業構造がわかります。例えば日本は、かつては貿易収支が黒字、つまり輸入額よりも輸出額が大きい貿易立国というイメージでしたが、近年は貿易収支は赤字、第一次所得収支や金融収支が黒字の国になってきました。貿易立国ではなく報酬や投資で稼ぐ国になっているのです。
 
 応用編です。難しい出題の年には、イギリスの経済学者クローサーの「国際収支の発展段階説」が出されています。国の発展につれて分類しした何が赤字で、何が黒字なのかが変わっていくという考え方です。
 また、よく質問を受けるのが誤差を除いて、なぜ「経常収支+資本移転収支=金融収支」になるのかという質問です。これはこう考えましょう。例えばアメリカに$1万の自動車を売った場合、日本の貿易収支はプラス$1万ですが、現金$1万が日本に送金されてくるのではなく、アメリカの銀行口座へ支払われます。すると金融収支がプラス$1万となりそうです。が、それだとプラス$1万とプラス$1万で、$1万の自動車が売れただけなのに、二重計算してしまうことになります。よってアメリカの銀行へ支払われた分はアメリカに貸し付けていると考えてマイナス$1万とする、ということです。

CSNo58表

 今回は国際分業の理論的な支柱である、リカードの比較生産費説を理解します。
 リカードの結論は「国際的に分業し、自由に貿易した方がお互いに得」です。その結論を客観的に数値で示した表が出題されます。近年の出題は単にある国が比較優位を持つという解答だけではなく、ある国が生産を増やした場合など、表中の数値を動かした上での解答を求めます。混乱さえしなければ単純な割り算です。時間が少しかかるかもしれませんがじっくり取り組みましょう。 
CSNo57表
CSNo57裏

 今回の単元は、社会保障制度を理解します。
 主なポイントは2つ、
 (1)世界の歴史上、社会保障制度がどう整備されてきたか、
 (2)日本の社会保障のしくみ
です。とりわけ細かく感じるのが(2)の社会保障のうちの社会保険です。日本には社会保障の4つの柱がありますが、自分が今学習していることが4つの柱のうちのどこにあたるのか位置づけながら、細部を理解していくことが早道です。

「公的扶助と社会保険を互いに対比しながら説明しなさい」(一橋大学)
「社会保障制度の抜本的改革が行われない理由としてどのようなことが考えられるか。60字以内で自分の考えを述べなさい。」(中央大学)
「存在しているものの意味を問うのに、それが存在しない状態を仮定する方法がある。社会保障が全く存在しない国があった時、その国はどのような状態になると予測できるか、述べなさい。」
CSNo56表

 今回の単元は、労働問題です。
 いずれ就活、就職した時に、働くことの歴史や法制を理解していることが強みになりますし、近いところではアルバイトした時に労働基準法を知っておくことは、直接役に立ちます。「お皿割っちゃったら、その分差し引かれた給料が支払われるのか」、「休憩時間はどのくらいか」、「大学はテスト期間なのに『あなたシフトの日でしょ?』と言われたら‥」などたくさんのヒントが定めてあります。
 この単元では、法律や制度が多く問われます。法制を軸にして、それとは別に羅列的でキツく感じられるのが、労働運動の歴史です。
 No55の(2)では問題そのものが、「失業者の定義」を説明しています。正解かどうかだけでなく、読み込んで下さい。主婦や主夫は失業者かとか、月にたった2時間でも仕事をすれば失業者に含まれないとかこの定義そのものの課題も見えてきます。
 現代の日本においては、国際競争や国際分業、人口減少などを横目に見ながら、この働くことの制度を今後どうしていくか、が未来へ向けて大切になります。よりより法制はどのようなものがありうるか想定していくと、結構量のある法制でも深く理解できます。
CSNo53表
CSNo53裏
CSNo54表
CSNo54裏
CSNo55表
CSNo55裏

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