今回の単元は、キリスト教を理解します。

 イエスが説いた隣人愛やアガペーを理解することは難しくありません。世界宗教として広がっていく、人々を引きつけた理由の原型がわかります。受験上のポイントは、イエスの死後の、パウロや5世紀頃のアウグスティヌス、13世紀のやトマス=アクィナスの考え方を理解することです。
 イエスの死後、教団や教会の発展してくるとどのような考え方が正統かをめぐって論争がおきます。例えば「イエスは神なのか人なのか」や「なぜ、人間は悪を欲してしまうのか」、「理性と信仰が矛盾しないのか」などです。
 アウグスティヌスやトマス=アクィナスはそれらに答え、カトリック教会を理論面から整えていきます。
 アウグスティヌスのキーワードは、恩寵、自由意志、神の国。
 トマス=アクィナスのキーワードは、スコラ哲学、「自然は神によって秩序づけられている」、です。ちなみにアウグスティヌスはプラトンの影響を受け、トマス=アクィナスはアリストテレスの影響を受けています。
 これらは、微妙なニュアンスが問われれますので、問題を解いた方が理解が早いでしょう。
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