今回は冷戦の始まりを理解する単元です。
 例えばロシアによるウクライナ侵攻一つとっても、冷戦でのアメリカとソ連(現ロシア)の対立が影響を及ぼしています。シリア内戦も同じです。冷戦を理解することは、現代を理解することにつながります。
 少し乱暴にアウトラインを触れます。
 第2次大戦下、連合国の仲間だった米ソですが次第に対立していきます。資本主義と社会主義の対立ととらえて理解するのがシンプルですが、ドイツや朝鮮半島での占領をめぐる対立、実は戦時中のヤルタ会談の交渉中から不信感が高まっていたとも言われます。互いにNATOやワルシャワ条約機構のような集団的な軍事同盟、日米安保条約のような個別の同盟を結び、ギャングのボスのように仲間を増やそうとし、ボス同士は直接的には戦いませんが、ベルリン封鎖や朝鮮戦争、インドシナ戦争からベトナム戦争のように局地的に紛争となります。
 この単元でのポイントは、アウトラインをわかった上で、カタカナを理解することです。トルーマンドクトリン、マーシャルプラン、コミンフォルム、コメコンなどです。

 余談ですが、ロシアによるウクライナ侵攻の背景は、NATOの東方拡大、NATOへの加盟を求める国がロシアに近づいてくることへの危機感があげられます。ソ連は第2次世界大戦における死者数が最も多く(2700万人近いとも言われます)、冷戦が終わってもロシアには危機感があるのです。
 いつ、どこで、何があったのか混ざらないように整理しましょう。もう少し問題を解きたい人はコチラCS政経 No25,26 冷戦 : 高校 政経・倫政の補習講座 (myjournal.jp)

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