今回の単元は、宗教改革のあとの16世紀に活躍したモラリスト呼ばれるモンテーニュとパスカル、そしてイギリス経験論の代表者、ベーコンを理解します。
 時期的にはモンテーニュ、ベーコン、パスカルの順になります。のちに科学革命と称される、ガリレイやニュートンも生きていたこの時期、ベーコンには「知は力なり」という人間の優越性への楽観、人間中心主義が出てきます。単純化して言えば、それまでは「正しいこと」や「どう生きるべきか」は教会が示してきました。それがルネサンスを経て、人間への信頼が強くなっていく、と考えればスムーズです。ベーコンが述べた帰納法と4つのイドラは暗記、名称と内容を結びつけることが問題を解く上では必須です。
 のちのパスカルは、人間を「考える葦」と呼び、中間者として控えめというか、人間中心主義が現在ひきおこしている問題(環境問題や生命倫理など)への警鐘を鳴らしている面があり、現代的な意義があります。
 12モラリスト、ベーコン
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