今回の単元から国際経済に入ります。自由貿易と保護貿易を理解します。
 政経、倫政では限られた単元、主に次の4つで計算問題が入ります。
 ①国民所得の出し方、
 ②実質成長率、
 ③比較生産費説、
 ④国際収支、
 今回はその③、リカードの比較生産費説(比較生産価値説)です。
 恐らく「比較優位」の考え方に慣れるまでに時間がかかりますが、納得できればあとはスムーズ、
納得がポイントです。
 表に入っている数字は小さい方がいい。けれど絶対値として小さければいいのではなく、相対値として小さい必要があるので、割り算が必要なります。例えばA国は、電気製品1単位(1コと考えればいい)をつくるのは衣料品をつくるより何倍の労働量が必要か、というふうにです。

 ただし、この計算や考え方によると、
 「ある国Xでは農業は不要で、輸入すればいい」とか
 「ある国Yでは工業製品の生産はあきらめて、農産物のみ生産、貿易すればいい」とか
現状追認に陥ってしまう可能性があります。一つの理論、説ですので、この「国際分業の課題は何か」も同時に考えられると理想的です。
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