今回は、選挙制度を理解します。
 過去の出題を見てみると、選挙の5大原則や小選挙区と大選挙区、比例代表制の長短、日本の衆参両院で用いる選挙制度、何が選挙違反にあたるのかが繰り返し出題されています。衆院と参院では用いられてる選挙制度が違います。それは選挙制度には長短があるからですが、衆院の小選挙区比例代表並立制と参院の選挙区選挙と比例代表制の違いを理解しましょう。そうすると「重複立候補」や「非拘束名簿」などわかりづらい用語はわかってきます。
 この単元は過去問をどんどん解いて、間違えて教科書や資料集で確かめる作業が多いと予想できます。ここも踏ん張りどころです。慣れていきましょう。
 このようなしくみを理解していくと、選挙結果は通常どの政党が勝ったのかに注目されがちですが、その背後にある制度の方が大事だということに気づきます。投票率×得票率で有権者の20%未満の支持しかなくても、議席の80%近くを占めることができる制度ですから。一方で、ではよりよい選挙制度とは何か、というのは簡単ではありませんが、そこで原点というか、各選挙制度の長短を比較する単元の最初に還っていく必要があるのです。
センターサンプルNo19表
センターサンプルNo19裏
センターサンプルNo20表
センターサンプルNo20裏