今回は、経済学の考え方を理解します。
 生産に必要な資源は無限に存在する訳ではなく、希少性を持ちます。その限られたな資源の中から私たちの欲求を満たすために、人は「何を実現し、何をあきらめるか」選択しています。その選択の基準になるのが機会費用です。
 また、A・スミス、ケインズ、マルクス、フリードマンの4人の考え方を理解します。重商主義の非効率さからスミスの「見えざる手」の考え方が注目される。社会問題が顕在化してマルクスの社会主義が注目され、ロシア革命になる。世界恐慌を経て革命に惹かれないようにケインズの修正資本主義が注目される。スタグフレーションや財政不足によって新自由主義が注目される。
 その4人の考え方と実際の歴史が結びつくことが理想的です。
 ちょっと横道へ。A・スミスは規制をなくして「見えざる手」に任せた方がうまくいく、と考えたと伝えられますが、『国富論』の10年ほど前に『道徳感情論』を著していて、そこでは市場にいる人々を競争相手としてではなくて、他者の苦しみや喜びを共有できる、共感sympathyを持つことができる人々だと考えています。だからこそ他人のつくったものを信頼できる「分業」も勧めているんです。とすると、もし現在の市場が共感を持つことがない人々によって行われているとすれば、スミスは「見えざる手」に任せたでしょうか。大学生になってもスミスの著作を読んだりすることがあるのは、現在に生かせるからなんです。
CSNo35表
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