今回の単元は、陽明学と老荘思想を理解します。
前回のNo9(第9回)の朱子と、今回の王陽明は少しやっかいです。それぞれ性即理と心即理、理気二元論と理気一元論という言葉は覚えられても、その意味する内容がわかりにくいです。対照させたり、混同させたりの出題になるでしょう。これについても問題を解いて、間違えながらでいいので理解していった方が早いです。

 一方、老荘思想は自然のまま、ありのまま。人為を嫌います。こちらも他の諸子百家と対照、混同させる出題もありますが、まずは老子と荘子の違い、似ていて重なり合うけど違う部分を明確にして下さい。
 受験勉強をしていると、「大道廃れて仁義あり」とか、心斎坐忘、逍遙遊の境地には惹かれるものがあるでしょう。そんなふうに生きることができるのか?大学受験が終われば、「自由すぎて怖い」毎日が待っています。その時のためにも備えましょう。

10朱子学、老荘