主なポイントは2つ。明治憲法と日本国憲法の違いと、日本国憲法の成立過程です。
 明治憲法はどこに課題があるのでしょうか。近代化を急ぐあまり、後に戦争に走って行く原因ともなる明治憲法です。人権の法律の留保、統治権の総攬、協賛、補弼、統帥権などの用語は明治憲法の課題を考える上でもキーワードとなります。どこが課題でその課題によってどのような歴史が展開されていくのか、歴史と合わせて理解すると理想的です。歴史上は課題を意識しながら運用されていた面もあるようですが、それは深入りしないでおきましょう。
 成立過程については、松本案がGHQに否定され、マッカーサー草案が政府案となっていくことがアウトラインです。このことは後に、日本国憲法はGHQに押しつけられたものだ、という指摘につながっていきますが、マッカーサー草案が日本のいくつかの団体の憲法草案を参考にしていたり、帝国議会で修正も受けています。これら成立過程は、アウトラインから過去の問題を通じて理解を深めた方が早いです。問題を解きましょう。
 
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