高校 政経・倫政の補習講座

大学入試に向けた知識、学んだことと生活を結びつける知恵を提供します。

タグ:日米安保条約

 今回の単元は、日本の外交を理解します。
 「政経は歴史と違って流れがつかみにくい」と言われますが、日本の外交を少し引いて見てみると、
 ・国際的な緊張が高まる時期には西側との結びつきを強め、
 ・緊張が緩和される時期には非西側と結びついています。
 例えば、中国の成立や朝鮮戦争と同時期にサンフランシスコ講和条約や旧日米安保条約が結ばれています。スターリン批判と同時期に日ソ共同宣言がなされ、米中接近の時期に日中共同声明がなされています。
 羅列的になりがちな、サンフランシスコ講和条約、新旧安保条約、日ソ共同宣言、日韓基本条約、日中共同声明、日中平和友好条約などですが、歴史の流れと結びつけて、しかも文面を見たらそれぞれを区別できるようにしましょう。それは日本の外交が「今後どうあるべきか」を探る材料でもあります。
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 今回の単元は、日米安保条約や自衛隊の海外での活動を理解します。

 自衛隊が海外で活動する例が増えています。その根拠となる法の名称と違いを区別しましょう。具体的にはPKO協力法、テロ特措法、イラク特措法などです。PKO協力法は駆けつけ警護など役割が広がっていますし、テロ特措法やイラク特措法は2015年の安保関連法で特別措置ではなくて、恒久化されました。
 それら国内の法律の背後には、アメリカとの関係、日米安保条約が横たわっています。安保条約や地位協定は、毎年起こる事件や事故のように抱えている課題は大きく、その影響を最も受けているのは沖縄です。
 また、安保条約と2015年成立の安保関連法は結びついており、「武力攻撃事態」と「存立危機事態」のような紛らわしい用語もあります。「わかってから解く」のではなく、問題を解いた方が区別できるかもしれません。

「アメリカとの防衛協力が一体化すると、紛争に巻き込まれる危険性は増えるのか、それとも減るのか。あなたの主張と反対の主張の根拠をあげながら、あなた自身の考えを述べなさい」

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