この単元は、法や国家の形式や種類、由来を理解します。
 抽象的で形式的な用語が多くなります。
 例えば「法」の分類に自然法や実定法、公法や私法などそれぞれの意味を理解することは難しくないとしても「で?」「それが何?」となりがちです。法は、人々の間の紛争を調停するためのしくみだと現在は考えられていますが、歴史的な由来を思い出してみると、公権力が人々を支配するために創り出してきたり、神が定めた秩序ととらえられてきた面があります。また、法が人々の自由を奪ったり増やすこともあるし、法が人々の幸福や不幸の背景になることもあります。問題で出てくるような用語を身につけることは、これからの法や国家のあり方を考える上でヒントを与えてくれます。そうやって入試じゃなければちょっとワクワクするような問い、例えば「歴史上人類が初めて定めた法令はどのようなものだったと思うか、自分の考えを述べなさい」「他人に迷惑をかけていない行為(茶髪や入れ墨)へ規制は無効か」のような問いを想定すると用語の意味が明確になります。

 「法治国家と法の支配の違いは何か、説明しなさい。」
 「21世紀の現代にもカリスマ的支配が見られる国家が存在する。具体例をあげ、そのような支配であることによる国内外へ与える影響を述べなさい。」
 「ある国Nが別の国JのEEZにミサイルを撃ち込んだ。このことの法的な問題点を述べなさい。」


page001
page002





続きを読む