高校 政経・倫政の補習講座

大学入試に向けた知識、学んだことと生活を結びつける知恵を提供します。

タグ:神武景気

 今回は日本経済の歴史を振り返ります。大きくは4つの時期、戦後復興期(占領期)、高度成長期、オイルショック後の低成長期(安定成長期)、プラザ合意後のバブルとバブル崩壊後の4つに分けることができます。
 このうち、日本の高度成長期は途上国にとってはお手本になりやすいことや、現在の日本経済が抱える課題や利点が凝縮されています。神武、岩戸、オリンピック、いざなぎという4つの好況期は何があったのか細かい理解が必要です。ちなみに4つの覚え方は、4つの頭文字をとって「爺、おい」。でもこれでは「い」が2つあって区別しにくければ「神わオリンピック、いざ!」でもいいかもしれません。
 金融政策や財政政策が歴史上どう展開されてきたかも含まれていますので、金融政策や財政政策の理解が曖昧だと正解できません。間違えたら、理解したつもりにならずに、もう一度きちんと振り返りましょう。そうすれば受験はもちろん「日本の経済ってこうやって今があるんだ」とわかっていくことにつながります。
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 今回は、戦後の日本経済を、1985年のプラザ合意まで振り返る単元です。
 この時期は復興、高度成長、オイルショックとその対応と大きく3つの流れがありますが、日本経済のかかえていた強みや弱みも見えてきます。

 高度成長期に関しては、細かいところまで問われます。高度成長期の4つの好況期、神武、岩戸、オリンピック、いざなぎ景気に何があったのかを把握する必要があります。例えば『経済白書』に「もはや戦後ではない」と記述されたのはそのうちのどの好況期か、同じように所属倍増計画は、日本がOECDに加盟したのは、日本のGNPが西ドイツを抜いて世界第2位になったのはどの好況期か、など繰り返し出題されています。日本史を選択している人は一石二鳥ですが、地理の人も世界史の人も重なっている単元です。たくさんの課題を抱えていますが先進国である日本、その元がこの高度成長期ですから、出題も多くなりますし、途上国にとってはその高度成長の原因が知りたいわけです。ですからこんな問いを想定すると、理解しやすいかもしれません。

「途上国からの留学生にあなたはこう質問されました。何と答えるか述べなさい。『日本はどうやって高度成長したんですか?』」

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