今回の単元は、日本の外交を理解します。
 「政経は歴史と違って流れがつかみにくい」と言われますが、日本の外交を少し引いて見てみると、
 ・国際的な緊張が高まる時期には西側との結びつきを強め、
 ・緊張が緩和される時期には非西側と結びついています。
 例えば、中国の成立や朝鮮戦争と同時期にサンフランシスコ講和条約や旧日米安保条約が結ばれています。スターリン批判と同時期に日ソ共同宣言がなされ、米中接近の時期に日中共同声明がなされています。
 羅列的になりがちな、サンフランシスコ講和条約、新旧安保条約、日ソ共同宣言、日韓基本条約、日中共同声明、日中平和友好条約などですが、歴史の流れと結びつけて、しかも文面を見たらそれぞれを区別できるようにしましょう。それは日本の外交が「今後どうあるべきか」を探る材料でもあります。
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