今回の単元はルネサンスと宗教改革です。
 ルネサンスは人名・作品名・作品の内容の結びつきがどうしても羅列的になります。そこがちょっとツラい。じっくり作品を読まないのにする暗記は苦痛かもしれませんが、意味はあります。例えば「トーマス・モアの『ユートピア』ね」という丸暗記が、将来何かの拍子に、暗記した著作を手にとって読んでみようとするきっかけになる可能性があるのです。暗記していなければ手に取る可能性はないと思います。
 ひと通り人名と作品名が結びついたら、どんどん問題を解きましょう。問題を解くことでよく問われる作品の特徴が見えてきます。世界史もとっている人は有利です。
 そういえば、ボッカチオの『デカメロン』は、ペスト蔓延下でつくられたそうです。次の時代の人間観の萌芽が、外出がままならない自粛下で生まれたことは、昨今のコロナ蔓延下でも新しい、次の時代をつくるような何かが生まれているのかもしれません。

 宗教改革のルターとカルヴァンの違い、そして彼らのプロテスタンティズムの歴史的な意義を位置づけたマックス・ウェーバーは必須です。
11ルネサンス、宗教改革
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