(3)答え方の型


 次は面接の答え方をみます。形から入ります。
 まずは形というか型をつくります。この型はマストとは言えませんが、シンプルで仕上がりやすいのでお勧めしています。

 その型は、

スライド25面接の型
という形式です。
 まず、ハイという返事をします。勢いもつくし、ハキハキしている印象を与えるからです。
 次に〇〇で結論を言います。そうしないと、これもありがちですが、こんなふうになってしまいます。

「ハイ、私はバレーボール部だったのですが、私たちは弱いチームだったのですが、練習かつらい時やうまくいかずに悩んでいる時、みんなで声をかけ合って助け合ってきました。私が好きなバレーボールを三年間続けられたのも、部のみんながいたからです。このようなことから助け合うことの大切さを知ることができました」


「ハイ、貴校のアドミッションポリシーである『新しい時代の人文人(ネオ・フマニスト)を育成します。』に共感し、またオープンキャンパスの時の模擬授業や案内して下さった学生さんの様子から自由で活気ある校風がわかりました。そのような校風から、こんな学校で学びたいと思いました」


 述べられていることは結論も含めて悪くはありませんが、まだ少し抽象的です。
 何よりもこれを本番で言うのは難しいのです。緊張もあって、答えているうちに、だんだん何を言いたいのか自分でもわからなくなってしまうミスに陥りがちです。
 「こういうことやああいうことがあったので、結論はこうです。」と結論を最後で述べるのは、大人であっても難しいものです。述べているうちに熱心に言おうとすればするほど、言いたかったこととズレていってしまいます。結論を最後に持ってこようとする難しさは、本番前の仕上げの段階の面接練習で痛感します。ですから最初に結論を言う。途中で詰まってしまっても、もう何が結論か伝えてあることが、面接官にとっても、自分にとってもわかりやすく、安心です。
 だから、まず〇〇で結論を言います。
 例えば「あなたが本学を志望する理由はなんですか?」と問われたら、どう答えますか。結論を言ってみてください。
 すると、結論が整理されていないことにも気付くかもしれません。これもありがちな初期の過ちは、1つの質問に対して結論が4つも5つも出てくることです。確かに理由は複合的かもしれませんが、ここでは限られた時間の面接です。結論を最初に持ってくる型は、あいまいなあなた答えの甘さも教えてくれます。
 次回、〇〇に入れる結論を考えていきます。